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大橋えのき園では、食事をもぐもぐ噛んだり飲み込むことが心配な方にも給食を提供しています。サイコロの大きさに刻むなど食べやすさを工夫しています。また飲み込むことがしにくい方には、トロミをつけて食べやすく調理しています。

レトルト食品や加工食品の成分表示でみかける「増粘安定剤」は食品に粘度をつけるための食品添加物です。給食ではこれと同じような「トロミ剤」を使うことで、つるりとゴックンしやすい料理に仕上げています。

家庭調理では溶き片栗粉を使って料理にトロミをつけます。これと同じ調理要領なのですが、トロミ剤には食品添加物メーカーごとの風味があります。加熱してもトロミが残る「トロミ剤」や水っぽくなりやすい製品もあります。材料や粒径などの条件もトロミ剤の質に影響しています。

そこで日頃、食事のサポートしている支援員や管理栄養士が「トロミ剤」の試食会を行いました。一口入れると重たい食感、また香りがふんわり広がるものなど、試食の感想はいろいろでした。調理職員からは粒径が細かくて飛沫してしまい取り扱いが難しいといった専門的なコメントもありました。

この試食会のコメントから、美味しくて調理しやすく、もちろん十分な安全性能を備えたトロミ剤を選考しました。今後は新しいトロミ剤による調理となります。

みなさん、どうぞ美味しく召し上がれ。