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どんどこ、どん
ぴーひゃらら

駒場野は太鼓とお囃子の音色につつまれました。「駒場太鼓の会」の皆さんと大橋えのき園の交流はとても長く続いていましたが、ここ数年は感染症拡大の不安から途切れていました。それが久し振りに再開しました。

祭り装束の皆さんが食後休憩中の訓練室にやってきました。そして、大人が二人がかりでも持ち上げられないような大太鼓が、部屋の真ん中にどーんと置かれました。みなさん、何事かとソワソワしはじめました。

いよいよ和太鼓交流会が始まります。「駒場太鼓の会」の方がバチを握りしめた腕を高々と掲げ、威勢のいい掛け声ともに振り下ろします。

ど～～～～～ん　ど～～～～ん

太鼓の音が腹にずしりと響きます。びっくりして、厳しい表情をする方もいます。

どど～～～ん　どん

さらに太鼓の音が鳴り響くと、硬い表情が緩み、みなさんにも笑顔が広がってきました。不思議なもので、聴覚過敏な方にとっても祭りの音色はわくわくどきどき気分になるようです。

大きな音や激しい刺激はとても不安です。そのために、いつもの活動では音の環境づくりはていねいに取り組んでいます。その印象から、太鼓の音は強いストレスになるのではないかと心配しながら久しぶりの太鼓演奏でした。けれども、そのような心配は取り越し苦労でした。

今回の和太鼓交流会は大橋えのき園の施設内で実施したもの。地域の秋まつりはまだ本格的な再開ができていません。太鼓の会の皆さんの心遣いで、私たちはひと足先に祭り気分を楽しませていただきました。地域でも祭囃子が鳴り響く日常が戻ってきますようにと、切に願う秋の一日でした。