西部地区の民生委員へのインタビュー第10回目は、西部第2地区担当で主任児童委員をされている清田さんにお話を伺いました。
※以下、清田さん(児)、包括職員(包)で表記
(包1)清田さん、はじめまして。
私達も普段多くの民生委員の皆様とやりとりをさせていただいていますが、主任児童委員の方とお話しをするのは初めてになります。
「高齢者専門の相談窓口」というイメージの強い包括支援センターではありますが、実際には相談件数は少ないものの、障害者や児童に関する相談を受けて、区の所管課に繋げていくことも役割の一つとなっています。その意味で、主任児童委員との顔繫ぎも重要である、との思いから今回のインタビューを企画させていただきました。
(包2)恥ずかしながら、主任児童委員の役割についてもわからないことが沢山あります。差支えの無い範囲で、清田さんから教えていただきたいと思います。
(児)私も包括さんとはやり取りをしたことが無いので今日は少し緊張しています(笑)。
まず大きな役割として、子どもの見守りがあります。目黒区の子ども家庭支援センターなど児童支援の担当部署からの見守り依頼に協力することが多いですね。また、担当区の児童館や学校とやりとりし、情報収集を行ったり、実際に学校行事などに参加したりすることもあります。
(包)今まで主任児童委員を続けてこられて、印象に残っていることや悩みなどについてお聞かせください。
(児)前任者より声をかけられて主任児童委員になったのが平成22年でした。以来、あっという間に10年以上経過しましたね。
私たちの担当範囲は18歳までなのですが、それ以上になると障害者手帳など何らかの支援に関わっていない限り、そのまま本人達への支援が途切れてしまう。その点が心配です。
家に閉じこもりがちのお母さん方が心配なので、行政の関わりとして、できれば出産前からの母親への支援もあれば良いと感じています。今の時代はインターネットで色々な情報収集ができるので、これを読まれた方が少しでも気軽に相談できるようになれば良いのですが…。
(包)西部地区は他の地域に比べてどのような地域でしょうか?
(児)区内の他地域と比べても、とても落ち着いた地域だと思います。
(包)清田さんが特に担当されている地域の小学校について普段お感じになっている ことはありますか?
(児)私の子どもも地元の小学校にずっと通っていましたが、その頃から『都会だけど都会じゃないみたいな、地域の繋がりがある町だね』と近所の皆で話していました。地域で子ども達を育てていこう、といった雰囲気があり、PTA・学校・住区の繋がりも深いと感じています。多くの大人が関わっていると子ども達も安心すると思います。
(包)清田さんは10年以上にわたって重要なお役目を続けてこられたのですね。その原動力は何でしょうか?また、今後に向けての思いもお聞かせ下さい。
(児)地道な影の仕事ではありますが、イベントなどで沢山の子ども達と関わる機会が多いので、それが自分自身への力にもなりますね。そして立場や年齢を問わず、地域の色々な方と関わる機会が多いことは、自分にとっての楽しみでもあります。
<包括支援センターの面談室にお越しいただきました>
(中央が清田さんです)
(包)最後に包括支援センターに対してコメントをお願いします。
(児)地域には、高齢者だけではなく3世代同居の世帯も沢山あります。高齢者の支援の際に、支援が必要と思われるお子さんについても気にかけていただければ、と思います。直接困難さを抱えた親や子どもから相談を受けることが難しい場合でも、同居する高齢者の方からの情報を元に問題が発覚するケースも度々ありましたので。
包括支援センターには私自身も助けて頂いたことがあるので感謝しています。
(包)これをきっかけに、今後も必要時は連携を図らせて頂きたいと思います。今日は貴重なお話を有難うございました。