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2022.09.09
大橋えのき園お知らせ活動日記
歓びを実感できる生活づくりの研修
神奈川県議会では障害福祉推進条例案を審議しているとの報道がありました。この条例案の前文などには次のようなことが書かれています。 「障害者一人一人の心の声に耳を傾け、支援者や周りの人が工夫しながら支援することが、障害者のみならず障害者に関わる人々の喜びにつながり、その実践こそが、お互いの心が輝く当事者目線の障害福祉である」 「障害者が障害を理由とするいかなる差別及び虐待を受けることなく、自分の望む暮らしを実現することができ、障害者のみならず、誰もが喜びを実感できる地域共生社会の実現」 大橋えのき園の専門職も、常に心掛けていることです。みなさんが、わくわくどきどき喜びを実感できる生活のために、私たちは毎日話し合い、工夫に工夫を重ねてきました。それでも改善すべきことはあります。 9月からは、『虐待につながる「小さな出来事」を把握して支援を見直そう研修』が始まりました。いつものことで慣れてしまい、見過ごしていることはありませんか? 大橋えのき園に通っているみなさんの声に耳を傾けていますか? 研修では、まず大橋えのき園が策定している虐待防止マニュアルの読み合わせをしました。そのうえで「施設・地域における障害者虐待防止チェックリスト」(全国社会福祉協議会)でセルフチェックをしました。虐待といっても、報道でみかけるような暴力は一部で、日常生活に中に潜んでいるちょっとした「嫌な振る舞い、態度」が、見過ごしてはならない問題の種です。そして、している本人は、相手が嫌な思いをしていることに気づいていないことが多くあります。この嫌な思いをさせているかもしれない「小さな出来事」を対話型の研修で見つけ出して、改善方法を話し合います。 例えば、「Aさんがトイレに行っています」と見守りする職員間で申し送りしていました。この『トイレ』という言葉が皆さんに聞こえてしまうのは、羞恥心の意味でよくないとの気づきがありました。そこで、9月であれば「9番に行っています」と隠語を使うようにしました。 このチェックリストにある次のような質問には、ハッとさせられます。 質問)無視や否定的な態度をしていませんか? 質問)命令口調になっていませんか? いずれも日頃の慣れからしてしまいがちですが、大きな問題の小さな芽にもなりかねません。そしてこのようなチェック項目もあります。 質問)上司や職員とはコミュニケーションがとりやすい雰囲気ですか? 重箱の隅をつつくような叱責のある職員関係では、「このやり方には違和感がある」という些細な気付きを相談し合えません。ですから大橋えのき園では、ヒヤリハットといわれる小さな間違い、事故未満のでき事を気軽に相談できる雰囲気を大切にしています。そのための取り組みが『小さな出来事』研修です。大橋えのき園は大丈夫と慢心することなく、半歩先を意識しながら日頃の生活を整えています。
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